農業を営む上で、気温、降水量、地形、土壌の4つの条件を満たす必要がある。
耕作限界:最暖月平均気温10℃(森林限界)とほぼ一致
→D気候が限界といってよい
積算温度(生育期間中の日平均気温の和)
米は2400℃以上、小麦は1800℃以上が必要。
品種改良(小麦 ガーネット種)
技術革新(ヤロビ農法)
などによって、農地の拡大が進んでいる。
乾燥限界:年降水量が250mm以下の地域では耕作が行われない。
250mm〜500mmでは牧畜
500mm〜1000mmでは畑作
1000mm以上では稲作
が主に行われる。
灌漑・乾燥農法の開発などにより、農地拡大が進んでいる。
急峻な山地では農業を営むことが困難である。また、傾斜地では土壌侵食が起こるため、その防止が必要となる。
例)棚田(ジャワ島など)、等高線耕作(アメリカ)
農耕に不適:ポドソル・ラトソル
農耕に適:褐色森林土
レグール土 → 綿花
テラローシャ → コーヒー
など
モンスーンアジア → 稲作文化
ヨーロッパ → 牧畜文化(有畜農業)
市場に近いほど集約的、遠いほど粗放的となる。
作物Aと作物Bの転換地点
1kg・1km(1kgのものを1km運ぶのにかかる運賃)
= 10円とする。
以下の架空の作物A、Bが栽培されるのはどこまでか、求めてみよう。
作物A | 作物B | |
---|---|---|
価格 | 600円/kg | 1000円/kg |
面積aあたりの 収穫量 |
3kg | 1kg |
面積aあたりの 輸送費 |
30円/km | 10円/km |
都市からx [km]地点での面積aあたりの儲けをy [円]とすると、
この連立方程式を解くと、
となり、都市から40km以内では作物A、40km以遠では作物Bの栽培が行われるということになる。
という前提条件のもとで、都市周辺にどのような農業が立地するかを論じた。
都市近郊では新鮮なもの または 重量物
郊外へ向かうにしたがって粗放的となる。
(参考)コラム ☞立地論とどこでもドア
チューネンの「孤立国」を現代の都市に応用したらどうなるか、解説をしています。
ホイットルセーは、世界の農業を
を指標に、13種に区分した。
大まかにわけて
の3つに分類される。
特徴 | 栽培手法 | 主な分布地域 | |
---|---|---|---|
自給的農業 | 経営規模小 | 人力・畜力 | アジア・アフリカ |
商業的農業 | 合理的 | 有畜農業 | ヨーロッパ |
企業的農業 | 経営規模大 | 大型機械 | 新大陸 |