二階の窓から

(4)降水


世界の年平均降水量:約750mm

地形性降水

風が山地を越えるとき、気温が下がり(-0.65℃/100m)、飽和水蒸気量も小さくなる。
水蒸気が過飽和となった地点で水滴(雲)に変わり、降雨をもたらす。
山地を越えたあとの風下側では、乾いた暖かい風(からっ風)が吹き下ろす。

地形性降水

(例)
アッサム地方(夏期:南西モンスーン)
日本海沿岸(冬期:北西モンスーン)
ランカシャー地方(偏西風)
マダガスカル東部(南東貿易風)

前線性降水

暖気と寒気がぶつかったとき、暖気の方が軽いので上にあがる。こうして山地のときと同じく水蒸気が過飽和となり、雲ができる。
ぶつかり方によって、温暖前線寒冷前線に分けられる。
前線性降水

一般的には、寒冷前線のほうが急激な上昇気流が発生するため、激しい雨となる。

対流性降水

局地的に熱せられた空気が上昇して、雲ができる。
(例)
スコール、夕立

熱帯性低気圧による降水

台風などによる降水。

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荒木 健太郎 (著)
単行本(ソフトカバー): 343ページ
出版社: ベレ出版 (2014/6/23)
ISBN-10: 4860643976
ISBN-13: 978-4860643973
商品パッケージの寸法: 18.6 x 13.4 x 2.4 cm

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