年中一定方向に吹く風。
赤道低圧帯に吹き込む風が、コリオリの力によって東寄りとなったもの。
北半球では北東風、南半球では南東風となる。
亜熱帯高圧帯→亜寒帯低圧帯に向かう風が、コリオリの力によって西寄りとなったもの。
上空10〜12kmで特に強くなり(最大で360km/h)、ジェット気流とよばれる。
成因は貿易風と同じ。
コリオリの力って何?
地球の自転の速さは、緯度によって異なる。
たとえば赤道では約40,000キロを1日で回るから、
40,000/24
=1,667km/h
の速さで回っていることになる。
いっぽう、北緯30°は1周約34,600キロであり、これを1日で回るから、
34,600/24
=1,440km/h
の速さで回っていることになる。
赤道と北緯30°では自転の速さに差があるので、この間を行き来するものがあれば、慣性の法則によって見かけ上の力が生じる。これがコリオリの力だ。
たとえば、北緯30°地点から真南に風が吹き出した場合、実は地上が1,440km/hで東向きに回っているので、風も同じく1,440km/hで東向きに動いているのである。摩擦力を無視すればこの速さは不変である。
さて、そのままこの風が赤道に到達したとすると、赤道は1,667km/hで東向きに回っているので、1,440km/hで東に動いている風くんは、この差分(227km/h)西に移動しているように見える、というわけだ。これがコリオリの力であり、貿易風という西へ向かう風(気象・気候の分野では、東から吹くので東風という)となって現れる。
季節によって向きが変わる風。
大陸は比熱が小さく熱しやすく冷めやすい。海洋は比熱が大きく熱しにくく冷めにくい。この差によって風が生じる。
海洋に比べて大陸が熱くなるため、大陸で上昇気流が発生する。ここに海洋からの空気が流れ込むので、
海洋→大陸 の方向に風が吹く。
夏の逆。
大陸→海洋 の方向に風が吹く。
→ 熱帯性低気圧
発生する海域によって 台風・ハリケーン・サイクロンとそれぞれ呼び方が異なる。
→ 局地風(熱風)
砂漠など熱いところから吹くもの(シロッコなど)と、山を越えることによるもの(フェーンなど)に大別できる。
→ 局地風(寒風)
主に極地方面から吹く風。