二階の窓から

(2)気温


用語

日較差と年較差

日較差にちかくさ 1日の最高気温と最低気温の差
年較差ねんかくさ 最暖月平均気温と最寒月平均気温の差

日較差は、海洋性気候で小さくなる。
∵大陸(岩石・砂礫)よりも海洋(水)のほうが比熱が大きく、温度の変化が小さくなるから。

年較差は、低緯度地方で小さくなる。
∵低緯度地方は太陽の高度が年中ほとんど変化しないから。高緯度地方はその逆で、年較差は大きくなる。

等温線

海面更正(標高=気圧の影響を除外)を行って、年平均気温の等しい場所を結んだ線。

緯度以外の要因

海抜高度

海抜が高くなるほど気温が下がる。この変化率を気温逓減率きおんていげんりつという。(0.65℃/100m

(例)
海面上で10℃のとき、富士山山頂(海抜3800mとする)の高度の気温は、

 10−(0.65×3800÷100)
= 10−24.7
= −14.7[℃]

となる。

大陸性気候と海洋性気候

内陸部の方が夏は暑く、冬は寒くなる。
∵大陸のほうが、海洋より比熱が小さいため

東岸と西岸

北半球の場合、西岸の方が夏は冷涼、冬は温暖
∵西岸は偏西風+暖流の影響を受けるため

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