二階の窓から

(3)山地の地形


a)褶曲しゅうきょく山地

地面に押す力が加わわり、地面が歪んだ場合にできる。
褶曲
背斜はいしゃの不透水層の下には天然ガス・石油が溜まりやすい。

b)断層山地

地面に押す力/引く力が加わり、ずれる動き(ブロック運動)を起こした場合にできる。

引く力が加わった場合は正断層
押す力が加わった場合は逆断層

になる。

断層

c)地形の侵食輪廻りんね

1912 W.M.デービス『地形の説明的記述』による

侵食輪廻

@原地形

内的営力により海面より高い場所に陸地ができる。

A幼年期

河川ができて下刻侵食が始まる。
(例)コロラド川流域のグランドキャニオン
01

B壮年期

河川がV字谷を形成する。高低差が最大となる。
(例)新期造山帯
02

C老年期

山頂が侵食され、ゆるやかな丘陵となる。
(例)古期造山帯
03

D準平原

さらに侵食が進み、ほぼ平原となる。
侵食されにくい岩石(堅牢残丘)や、分水界により浸食作用を弱められてきた箇所(遠隔残丘)が残丘として残る。
(例)安定陸塊
04

E隆起準平原

準平原が内的営力により海面より高い位置へ隆起し、Aにもどる。(地形の若返り

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広島 三朗 (著)
新書: 245ページ
出版社: 山と溪谷社 (2008/3/19)
ISBN-10: 4635040828
ISBN-13: 978-4635040822
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