地中海沿岸:休閑 → 冬作物… → i.地中海式農業
北西ヨーロッパ:夏作物 → 休閑…
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夏作物(大麦など) → 冬作物(小麦など) → 休閑…
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休閑地にクローバーを導入し、地力を上げる農法
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休閑地に根菜類(甜菜など)を導入し、家畜の舎飼いも行う農法
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新大陸より安価な穀物が流入し、それぞれの地域に適した農法に分化
├→ f.混合農業
├→ g.酪農
└→ h.園芸農業
家畜飼育(肉牛・豚・家禽)と作物栽培(穀物・飼料)が、有機的に結合した有畜農業
ヨーロッパ最大の混合農業国
豚の飼育ヨーロッパ1位
飼料として甜菜・じゃがいもの生産も盛ん。
主な作物
ライ麦・豚・肉牛
小麦の生産量がヨーロッパ最大
穀物自給率約173%(cf.日本約27%)
主な作物
小麦(北フランス平原)
ぶどう
→ ワイン(メドック地方)・シャンパン(シャンパーニュ地方)・ブランデー(コニャック地方)
ポー川流域(パダノ=ヴェネタ平野)
主な作物
穀物:米・小麦
飼料:トウモロコシ
家畜:肉牛・ヒツジ
コーンベルトでのトウモロコシ・大豆の輪作と、肉牛の肥育
主にアイオワ州、イリノイ州、ネブラスカ州、ミネソタ州、インディアナ州など(アメリカ中央部、プレーリー土の分布域)
乾燥パンパでは牧羊、漸移パンパでは小麦、湿潤パンパでは混合農業が行われる
大土地所有制(エスタンシア制)により、生産性が低い
乳牛を飼育し、生乳・酪製品の生産を目的とする、有畜農業
都市近郊ではとくに生乳・クリームの生産が盛ん。
移牧形式:家畜を季節的に気象条件の異なる地域に移動させて飼育する方法
冬:麓で舎飼い
夏:山腹の高原牧場(アルプ)、山小屋(シャレー)
干拓地(ポルダー):低湿地なので球根栽培には不適 → 酪農が行われる
氷河の跡地(ヒース)は土地がやせているため農耕に不適。土壌改良により、酪農が行われるようになった
家族経営が基本(規模は10〜20ヘクタール)
現在は多角化が進んでいる(ベーコンの生産など)
五大湖〜セントローレンス川流域
Df気候・氷河の跡地で穀物栽培に不適 → 牧草栽培が行われる
メガロポリス(ボストン・ニューヨーク・ワシントンD.C.)向けに生産
ウイスコンシン州はメガロポリスから遠いため、加工された酪製品の生産が中心
都市への出荷を目的とし、野菜・果実・花卉・庭木の栽培を重点的に行う、集約的農業
早期出荷 または 晩期出荷により、付加価値が付く
温室栽培や促成栽培・抑制栽培が行われる。
新鮮・安価を商品価値として、都市近郊に発達(輸送上の有利性のため)
気候・地形の特性(温暖地・寒冷地など)を利用し、珍しさを商品価値として発達
トラックなどの輸送機関の発達により可能となった形態(トラックファーミングとも呼ばれる)
・オランダ(ライデン〜ハーグの砂丘):球根
・地中海沿岸:早期野菜
・アメリカ(メリーランド州〜ロングアイランド州、ノースカロライナ州〜フロリダ州):蔬菜農業
・その他大都市の近郊:蔬菜・花卉
Cs気候の特徴
冬:温暖湿潤 → 主穀 冬小麦 家畜 羊・ヤギ
夏:高温乾燥 → 換金用樹木作物 オリーブ・コルクガシ・ブドウ・オレンジ
メセタ(メリノ種の原産地)を中心に羊の移牧が行われる
スペイン南部・イタリアでは大土地所有制(ラティンフンディア)が残存
カリフォルニア州のセントラルヴァレー
サクラメント川流域では野菜、サンワキン川流域では果実の生産が盛ん
野菜の収穫時期、メキシコより労働力を得るため、人口移動が起こる
フレスノはレーズン生産量世界一