二階の窓から

1.地形

(1)大陸の形成


六大陸の分裂

古代陸塊(パンゲア
  ↓ (分裂)
二つの超大陸(ローラシア大陸・ゴンドワナ大陸)
  ↓ (分裂)
現在の六大陸(ユーラシア・アフリカ・北米・南米・オーストラリア・南極)
パンゲアの分裂
1912 「大陸移動説」(ウェゲナー
地球の自転・月と太陽の引力を大陸移動の原因として考えた。

現在 「プレートテクトニクス説」が定説。
地球の表面が「プレート」という岩石圏に分かれており、これがマントル対流によって移動しているという考えのこと。


プレートの境界

プレートには大陸プレートと海洋プレートの二つが存在する。

厚さ 密度
大陸プレート 厚い
(30〜60km)
密度が低い
(2.8g/cm3程度)
海洋プレート 薄い
(10km程度)
密度が高い
(3.0g/cm3程度)

@ 狭まる境界

・大陸プレートどうし

大褶曲だいしゅうきょく山地を形成
(例)ヒマラヤ山脈

・大陸プレートと海洋プレート

大陸プレートと海洋プレートの狭まる境界

海洋プレートが沈み込む(海洋プレートの方が密度が高いため)

海溝かいこう 大陸プレートと海洋プレートの間にできる、細長く深い凹地。
(例)マリアナ海溝
弧状こじょう列島大陸プレート側にできる弓なりの列島。島弧とうこともいう。主に火山・一般山地(付加体)から成る。
(例)日本列島
火山マグマが噴出して生じた地形。
海洋プレートが潜り込むと、上からの圧力がかかる。これが一定以上の大きさになると脱水反応が生じ、マグマができるため、海溝に並行して火山帯が形成される。
一般山地
(付加体)
海洋プレートに乗った堆積物が大陸プレートにぶつかって剥ぎ取られ、陸側に付いたもの。

A 広がる境界

・海中

海嶺かいれい(海底の大山脈)
(例)大西洋中央海嶺

・地上

地溝ちこう
(例)アフリカ大地溝帯(リフトヴァレー)・フォッサマグナ

大地の裂け目
(例)アイスランド(ギャオ

B ずれる境界

(例)サンアンドレアス断層(カリフォルニア州)

地形の成因

内的営力
(建設的)
地殻運動 造山運動…褶曲・断層 : 急激で狭い
造陸運動…沈降・隆起 : 緩慢で広い
火山活動
外的営力
(破壊的)
風化
侵食(※学術的に「浸」(さんずい)では表記しない)
運搬・堆積
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